1人目のお客様。

4/35
前へ
/63ページ
次へ
「かずくんむこう行かない?またあの子私を睨むの。」 私を指差して言う。 なに言ってんの? 私が悪いみたいな言い方するのやめてくれる? 私の彼氏たぶらかしといて! 2人が教室を出ていってしまうと、私はまた帰る準備を再開した。 するとあることに気づく。 手紙……? 私こんなもの持ってきたかな? 誰かが入れた? 私が手紙を手に取り、読もうと封を開けようとしたとたん、入口から先生が入ってきた。 仕方ないな……。 帰り道でみようか……。 「なにこれ?」 帰り道。 学校を出てすぐのところで私は手紙の中身を歩きながら見ていた。 手紙の中にはカードが入っていて、私は何かに当選したみたいだった。 「私、なにか応募したっけな?」 不思議なことに、私の記憶が正しければなにも応募してなかったはず。 「でも、当たるってことは何かもらえるってことかな?」 見るだけしかしなかった私は、とりあえず内容を確認することにした。 手紙にはこう書かれていた。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加