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歩いてくる男をよく見たら、自分の通っている同じ学校の生徒ではないか。
校章がその証を示している。
初対面のやつに対して、かなり人見知りになる自分だが、
珍しく自分から声をかけたのだ。
俺「N校でしょ?君何年なの?」
すると
生徒「え…?はい…。1年です。2年生ですよね?先輩?」
こいつ…俺のことを知っているのか…?
俺「んだよ。学校慣れた?」
生徒「あ…はい!段々慣れてきた感じです!」
印象的には元気な感じな男の子だった。
あまり敬語で話されてしまうと、相手が気を使いすぎて疲れちゃうんじゃないかなって思った。
…てか初対面には普通に敬語で話しますね。
何言ってんだ俺…。
俺「いいよ。たった一つ年離れたくらいで敬語使わなくても…。」
生徒「…え?…うん。わかった。」
俺「へ?」
結構はっきりしてんじゃん。こいつ。
生徒「ここで会えたのも何かの縁なのかも
知れませんね。一緒に帰りませんか…?先輩?」
俺「そうだな…。」
生徒「あの…お願いです!」
俺「何?」
生徒「煙草苦手なんで、しまってもらえないすか?」
俺「わかった。」
…なんだかこの子とは気が合いそうだ。
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