①緒論

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生理学(physiology) 生体の示す特有な現象を生命現象と言うが、 生理学は生命現象の機序(mechanism)を研究する自然科学である。 近年研究方法の分化発展に伴い、 主として形態および構造を扱う解剖学(anatomy)と、化学的な機能を扱う生化学(biochemistry)とが独立した分科となり、 現今の生理学は主として物理的な機能を扱う生物[物]学(biophysics)ともいえる。 しかしながら生体は本来機能と形態てを分離して考えることのできないものであり、 両者が全体として総合されることによってはじめて生命現象の機構が理解され、 生理学は真の意味のphysiology(身体の学の意)となり、 基礎医学としての意義を全うすることもできるのである。
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