君ノ声

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『泰雅へ 泰雅がこの手紙を読んでいるということは きっと私は貴方の隣にはいないのでしょう ごめんね 泰雅くんを一人置いて、先に旅立って…… 本当にごめんね…… 本当は もっと泰雅くんと一緒にいたかった もっと泰雅くんと思い出を作りたかった でも、私には時間が残されていなかったみたい…… 泰雅くん 笑っていて 私の為に泣いてくれるのは凄く嬉しい でも 貴方には笑顔が似合うから…… だから笑っていて 大丈夫 私はいつも貴方の側にいるから 貴方の側で貴方を見守っているから だから 私のあとを追って来ちゃ駄目だよ? ちゃんと私の分まで幸せに生きてね きっと 生まれ変わっても また貴方に恋をすると思う そんな私を 許して……? 伊吹』
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