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帰り道
いつもの様に話をしながら帰っていた
「それでな……伊吹?」
泰雅はいつもより元気のない伊吹を心配した
「伊吹…なんかあったか?」
「………」
伊吹は歩みを止め、泰雅から手を離した
泰雅は2.3歩先で止まり、振り向いた
伊吹は俯いていた
「……伊吹?」
泰雅は伊吹の頬へ手を伸ばす
そして顔を上げさせた
すると
「っ!!」
伊吹は泣いていた
「伊吹!?どうした!?」
伊吹は何も言わず、視線を反らした
「……俺、なんかした?」
「違うの!!」
伊吹はやっと泰雅と目を合わせた
「じゃあ、何で泣いてんだよ……」
「……ぅ……っ…」
泰雅は涙を流す伊吹を抱き締めた
そして伊吹が落ち着くまで背中を擦っていた
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