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そのまま廊下の窓をガシャン! と破って、グランドへと飛び出していく。
「あ……」
目の前に見える空では、鷹が鳩を口にくわえて飛んでいた。
お前も、同じか……。
助けを求めて右手を伸ばすが、それを取ってくれる者はいない。
代わりに、割れた窓ガラスの破片が少し刺さった。
自分の血が飛ぶ向こう側に見えた、驚いているみんな。
……誰だよアイツ?
まるで俺を笑っている?
「クフ……」
そんな男子が見えた気がした。
でも今はそんなこと、どうでも良い。
他人から笑われたり、嫌われたりするのには慣れてる。
最近は、そんなことも少なくなったけど。
昔はもっと、クラスの中心的な感じだった。
いつからだろう?
他人と深く関わりを持たなくなって、色んなことを出来ない訳でも出来る訳でもない……普通になって。
普通過ぎるから、笑われ者にも妬まれ者にもならなくなった。
いや、そうやって他人から見た自分を考察してる余裕はないか。
誰も助けてくれないのも、そうやって笑われるのも仕方ない。
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