プロローグ

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   *   *   *  “神”という存在を信じているか?  深く考えなくとも、問われてすぐに思い浮かんだ答えで良い。  私は信じていなかった。  神が存在するのならば、人の汚ない欲望は存在しないハズと考えていたからだ。  しかし、私の想像していた神とは違い、実物は全知全能ではなかった。  “この星の支配者”それが神の正しい呼び名だ。  支配者とて不死ではなく、寿命がくる度に次の支配者を決める戦いが開催される。  参加できるのは、自分の生き方を90%以上信じられる者。  それらの事を定めたのは、“議会”という組織らしい。  議会の全貌は、議員と支配者以外誰も知らない。  つまり、今は議員と私しか知らないのだ。  星のモノ全てを支配する力。  支配者の右目に現れる力。  何年にも渡り受け継がれる永遠の力。  それは“神のSENSE”という。  運命さえも支配する恐るべき力。  最初の支配者はその力と類似した力を、武器として戦いの参加者たちに与えた。  それは神のSENSEと対を成す左目に現れた。  それすなわち──     “生き方のSENSE”
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