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「あ、どうぞ電話に出てください。もう少し竜崎さんにお話を聞いてますから」
そう言って彼女はニコッと笑って、さっきまで話を聞いていた
竜崎くんの方を向いてまた何かメモを取っていた。
竜崎くんは俺の方をチラッと見ながら何か言いたそうな顔をしていたが
俺は遭えてそれを無視して彼女に一言謝り、楽屋から出た。
「もしもし?」
「あ、蒼祠ですけど…。お忙しい中すみません、もしかして仕事中でしたか?」
「うん、そうなんだ。雑誌のインタビュー中なんや」
「でも珍しいね。蒼祠くんがこんな時間に俺に電話するなんて。何かあった?」
「いえ、すみません。そんな時に電話してしまって…。実は福村さんが言っていた凄い美味しいって有名な夢願蔚のお酒が手に入ったんです。」
「それで良かったら、今日僕の家で飲みませんか?」
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