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「ん、何か言ったか?」
「・・なんでもないです・・。」
「そうか?それじゃ、そろそろ仕事に戻るな。何時ごろに行けばいいんだ?俺は、今日はこの仕事が終わったらもうないけど」
「そうですね、俺も今の仕事が終わったらもう大丈夫ですし。だいたい7時30分くらいには終わると思いますけど、福村さんは何時くらいに終わりそうですか?」
俺は右腕に着けた父親から誕生日プレゼントとして貰った時計をチラッと見た。
“今が午後6時25分やから、十分間に合うな”
「俺も大丈夫。それじゃ、また仕事が終わったら電話な」
「はい、分かりました。それじゃまた・・・電話まってます!」
そう言って俺は電話を切った。今日はいつものように一人酒の予定だったが思いもしない楽しみが出来、俺はワクワクする心を抑え楽屋に急いだ。
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