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「ふっ、ひどいな竜崎くんはー。まだまだそんなに涙もろくないちゅうねん」
そんなあいつの気遣いが俺には堪らなく嬉しかった。
まるで昔の俺たちに戻ったような感覚になり２人で笑った。
そんな幸せな時はあっという間に過ぎていき、俺たちは次の仕事場に向かうために分かれた。
別れ際に見せたあいつの笑みが俺にとっての活力になるなんて絶対に言えないけど
今なら心の底からお前と知り合い、コンビを組んで良かったと言える気がする。
例えこの思いが俺の心に重く圧し掛かかり、心が壊れてもこの思いは伝えない。
硬く思いを閉じ込めて仲の良い相方の振りをするから
それが俺なりの竜崎くんに対しての感謝の気持ちと償いだと思うから。
"だから・・・今だけはあなたのことを好きでいてもいいですか？"
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