不幸

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身に覚えのない負債 多額の請求… なった記憶もない保証人 負債者の兄は行方不明… そして今、借金の棒引きを賭けての麻雀、 負ければ保険金をかけられて、車にダイブ… 負ければ… 死ぬ… 空 (来てる!今日初めての流れが!!) 形は 一、二、三、四、九、九『萬子』①、②、③『ピンズ』1⃣、3⃣『ソウズ』中、中、中 四萬切りで確定中チャンタ三色、間2⃣待ち 空 (トップとの差は9200…リーチをかければ他家からの出和了でも逆転できる…) 自分の捨て牌に目をやる テンパイにもっていくまでは気にはしなかったが、ここにきてこれは痛い事実… この捨て牌では下の数牌どころか、ソウズすら出そうではない… 空 (仕方ない…ここはダマテンで待とう、残り二局もある、これを和了って次を2000で和了ればいい…) 手牌の中から四萬を切る 他家はこの四萬切りで、空がテンパイしたことを悟った。 福田 (手切りで四萬…三巡目に切った六萬から見ると二、四、六とあった形から三引きの六打ち…多分今一萬ツモりからの四萬切りだとすると萬子は一、二、三の形でほぼ確定…一巡目の⑤切りからしてタンヤオの気配はまるで無し、ソウズの清一色は6⃣、7⃣と続けて切ったことから考えるとないだろう…とすると奴の待ちはチャンタ系高め三色のついた形、待ちはソウズの下…) 的確な読み、 これではダマテンだろうとリーチだろうと、もはや関係が無い… 福田は手牌から7⃣を切る、 これでイーシャンテンに受けた。 同順 福田は上家から②を鳴く、 これで 四、五、六、七、八、⑥、⑥、⑥、2⃣、3⃣、4⃣ のタンヤオドラ1 四、八、⑥切りのテンパイ 福田は⑥を切って三、六、九待ちに受けた。 さらに同順、上家がツモ牌を手牌に入れて、六萬を打つ 福田 「ロン、タンヤオドラ1、2000点だ」 その和了りは青年に絶望を与えた、 せっかく掴んだ流れ… 勝機が、 こうもあっさりと離れていったのだから…
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