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ただしおれはここでファインプレーをしていた。
空いてるなかで委員を選べと言われたときに決めた美化委員。
なにも急に眠っていた美化意識が目覚めたわけではない。
すでに決まっているもう一人の美化委員の子に興味があったのだ。
名前を由紀というその子はあまり目立つことのないとてもおとなしい子である。
男女二人一組である委員は相方が可愛い女子になった場合、爆発的な人気が出るのが常である。
たとえ『毎日学校を隅から隅まで掃除する委員』という鬼畜委員があったとしても 間違いなく総取り合戦になる。
ましてや活動回数が多いとなお良いのである。
そんな中で最後まで空いている美化委員の由紀にみんな関心がないのである。
ここにいるみんなは知らないのだ。この地味な存在の由紀が二年になってから、一気に学校中のアイドルになることを。
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