~猿の主~

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正座をし始めてかれこれ、一時間半ぐらいがたったであろうが、辺りの景色は何一つ変わらない。 しかし、光鬼は何かがいつもと違うことを感じ取っていた。 体の周りを生暖かい空気が取り巻き、 ゆらゆらと靡いている、、、、、、、、ような感じだ。 光鬼自身、父の言っていた心覇とは、このことなのかなぁと思っていた。 父は、光鬼から離れた場所で、小鳥たちに餌をやっていた。 そこに、猿がやってきて、、、、、、、、 「おい!!おい!!」と、小さいかすれた声がして光鬼は、ハッとなり、 「なんだよ」と、同じ声の大きさで返した。 「お前、そろそろ気づいてんだろ!」 猿がいう。 「何を?」 左目を開き答える光鬼。 「何をって心覇に決まってんだろ」 少し大きめの声でいう猿。 「あぁそれかぁ何となくなら、、、、、、、、」 自信なさげに答える光鬼 「そうかそうか 良かった良かった」 少し笑った猿。 続けて、、、、、、、、。 「その心覇を色で例えると何色だ?」 興味深く聞く猿。 「色かぁ、、、、青、、、、、、、、?いや違う。緑、、、、、、、、?いやこれまた違う」悩む光鬼。 「お前まさかエメラルドグリーンみたいな色じゃねいか?」ちょっと驚きながら聞く猿。「そうそれエメラルドグリーンみたいな感じ!!!!」エメラルドグリーンでハッとなる光鬼。 猿が、驚きを隠せない顔でこちらを見ている。 「なんだよ顔になんかついてっか?」 顔を触り確認する光鬼。 「おったまげた、、、、、、、、!」 腰を抜かした猿。 「猿がこし抜かすとかウケんだけど(笑)猿の腰掛けとってこよっか?(笑)」笑っている光鬼をよそにさっきと変わらぬ顔でいる猿に対し、続けて、、、、、、、、。 「なんだよさっきから!!気持ちわりぃな!」猿を煙たがる光鬼。 「いいかよく聞け光鬼、、、、、、、、」 光鬼は、このあと猿の口からとんでもないことを聞かされる。
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