~猿の主~

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「いいか光鬼、、、、、、、、心覇には大きく分けて、三つの種類がある。」猿は、得意げにいう。 猿曰わく心覇は、基本的な心覇・風気(ふうき)と言われる心覇と・雷気(らいき)の二種類が基本であるらしい。 しかし、至極稀に神気(しんき)と言われる心覇で類い希なる力を発揮できるそうだ。そもそも、 風気とは静かなる気で自然エネルギーを主とし扱えし力 雷気とは轟かなる気で精神エネルギーを主とし扱えし力 だそうだ。 光鬼が属する神気とは、神より与えられし力を用いる事により、究極の力を手に入れられるそうだ。 しかし、神気とは扱う者により凶器と化す事が多い、、、、、、、、そのため神気を扱えし者は、自然エネルギーの風気と精神エネルギーの雷気を自身に取り入れなければならない。 と、ここまで説明し終わり、猿は下げていた顔を上げた。 「どうだ光鬼お前の背負わされた運命がわかったか?」ため息混じりの猿をよそに光鬼は、 「ようは、俺は天才派ってことだろ」自身の力に優越し、とてもポジティブである 「あのなぁ~神気ってことは、会得にも膨大な時間と、莫大な力がいるんだぞ」未来を見据えている猿 「いいってことよ!だけどさぁお前なんで俺の気の色で神気だって分かったんだ?」猿に疑問をもつ 「あぁそれか、基本的風気は緑、雷気は青色なんだよ!そのどちらでもない色つまりエメラルドグリーンこそが神気の色って訳だ!」どこからかホワイトボードを取り出し説明する猿 「ほぅ、、、、、、、、」 なるほどといわんばかりの光鬼 「神気は、猿空神社初代当主 空海(くうかい)と、二代目 空琥(くうこ)、十六代目 究道(さだみち)、二十四代目 光炎(こうえん)、だけかのうかのぅ」左上を見ならがらいう猿 「初代かぁ~~ってかお前何年生きてんだよ!!!!」今になって気づく光鬼 「ワシは、猿の精霊だ!基本的死なない」自慢気に言う猿 「へぇ~だから初代を知ってんのか」 光鬼が言う。 何気ない会話をしているが、光鬼は過酷な運命を背負い生きていくのである。
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