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光鬼が重々しい門を開けた。
その先には、自分が想像したあの荒れ地が広がっていた。
荒れ地は、四角形になっていて、一角一角に光鬼と同じ型の門が設置されている。
光鬼が衝撃を受けたのは、自分以外の人間が三人いたと言うことだ。
そして、光鬼を不安に駆り立てたのは三人の中のひとりが、自分の従兄弟である猿川海渡がいたことである。
しかし、足は前へ前へと進んでいた。
そして、その荒れ地の中央までやってきた、、、、、、、、。
目の前には、投票箱位の大きさで上部には手が入る大きさの穴があいている箱があった。
光鬼は、海渡をみた。
しかし、鋭いまなざしで返されただけであった。
それと同時に、光鬼は理解した。
この箱の中のナニカを自らの手で取り出さなくてはならないと。
光鬼は、今にも周りの重圧で押しつぶされてしまいそうな残り少ない勇気を振り絞り、ナニカを求め手を入れた、、、、、、、、、、、、、、、、。
そして、握り締めた手のひらを自分の腹部辺りに留め、
そしてその手を開いた。
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