~猿の主~

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~猿の主~

ごく普通の高校生二年生 猿川光鬼 <さるかわ こうき> みんなからは、猿の愛嬌で呼ばれている ごく普通と言ったが、家業が神社と言う所は他と少し違っている。光鬼は先祖代々伝わるこの猿空神社の36代目になれるはずだが、光鬼は36代目を拒んでいる。それもそうだ、友達は自由な職につけるのに対し、光鬼は生まれながら、住職と言う職と決まっているのだから その他に違いはあまりなく、 ルックスは、別に悪くもないが、良くもない普通のどこにでもいそうな高校生 性格は、少し人見知りのところがあるが、みんなとは普通に会話できる しかし、家業が神社であることから近寄りがたいオーラを醸し出している。そのため、友達がいない ただ一人 虎丘 修 <とらおか しゅう>を覗いて、、、、、、、、修は、中2の頃親の事情で大阪から引っ越してきた。 性格は、光鬼とは逆のクラスには一人はいるおもろい奴、ノリがよく、バリバリの関西弁である。 ルックスは、上の下ぐらいの位置である。 性格上、友達が多く、周りから好かれている。修は光鬼の実家が神社であることはよくしっている そのため、光鬼の気を使い遊ぶときは、いつも修の家であった。 ある日、光鬼が猿空神社の神棚を掃除していた。そもそも、猿空神社の由来は西遊記の中の孫悟空にまつわり、したがって、神社には孫悟空の像が、置かれている。 その像の額部分にある直径4センチあまりの碧石がトンッと音をたてて、床に落ちた。 光鬼は「やっちまった割れてないかなぁ」と言い恐る恐る拾おうとした。 石に人差し指が触れた瞬間、光鬼は石に吸い寄せられるように石と共に消えた。
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