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「ん・・・・・ここは・・・」
いつの間にか気を失ってたみたいだ。
その証拠に全く見慣れない和室の景色と布団で寝かされていた俺がいる。
「お、目が覚めたみたいだねぇ」
体を起こすと、襖から声が聞こえた。 正確には話しかけられた。
そちらの方を見てみると紫の髪に胸に鏡のようなものがついている変わった服、そして何よりも目立つのが背後にある太く大きく立派なしめ縄だ。
「貴方は?」
「私かい? 私は八坂 神奈子。 ここ守矢神社に住まう神様だよ。 君外来人だろ?」
自称神様神奈子さんは何処か嬉しそうに話す。
どうやらここは守矢神社という場所らしい。
「外来人・・・・多分そうです」
直訳すると外から来た人、ここが紫のいう幻想郷なら俺はまさに外の世界から来た人だから多分それだろ。
「やっぱりな。 こっちの世界であまり見かけない服装してるからな。」
「あのー、ここは幻想郷なんですか?」
勝手に納得しはじめている神奈子に一応念のため聞いてみた。
「ん? 確かにここは幻想郷だが。 あんた此処が何処かよく知ってるねぇ」
「一応こっちに来る前に紫さんから話を聞いてましたから」
俺が説明してるとギシギシと木が軋む音が聞こえてきた。 どうやら誰かが近づいているようだ。
「神奈子様こんな所で何して・・・・あ、あの少年目が覚めたんですね!」
襖から新たに入ってきたのは緑の長い髪に青と白の何故か脇が露出している服を着ている俺と大して歳が変わらないような女の子が入ってきた。
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