初めまして幻想郷

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「早苗、いいタイミングで来た。 この子もさっき起きたみたいだから自己紹介するならちょうどいい。 あとは諏訪子がいれば完璧なんだが・・・・」 緑の髪の子は早苗という名前らしくあと、諏訪子という人がここに住んでいるみたいだ。 「私ならここにいるよ!」 突然姿が見えないのに聞こえる声。 神奈子さん達(俺も含む)が驚いていると、俺のすぐ真横の畳が少し動いたと思ったら、ソイヤーのかけ声と共に昇龍拳みたいな動きで下から出てきた。 金髪で幼い体。 そして何よりも目につくのがキュートな目玉が2つ付いた帽子である。 こいつが諏訪子か? 「ちょっと諏訪子様! 畳の下から登場なんてしないで下さいよ! 後で直すの私なんですよ!」 早苗は諏訪子に敬語で怒る。 まぁ、畳をひっくり返しての登場なんてしたら片付ける人は誰だって怒るよな・・・・ 「ちっちっち、まだまだ甘いなぁ早苗は。 人は誰だって第一印象を大事にするもんだ。 そしてここは非常識が常識の世界幻想郷。 幻想郷をよく知ってもらうにはいい方法だと思うんだけどな」 諏訪子はドヤ顔で話す。 そして早苗はなるほどと目を光らせているし、神奈子さんは手を額にあて溜め息をついている。 何だこのカオス空間・・・・。 俺、幻想郷に来て早々メンドくさくなって後悔した気がする・・・・。
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