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「最低限のものしか無いですけど、ここの部屋を自由に使って下さい」
早苗に案内してもらった部屋はシンプルな和室だった。 早苗のいうとおり、小さなちゃぶ台に布団、あとはタンスが置いてあるぐらいの本当に最低限のものしかない。
「何か他に必要なものがあれば言って下さい。 用意出来る範囲のことは受け付けますので。」
それだけ言うと、軽く会釈して部屋を後にした。 残された俺はぼーっと部屋を眺めた後、ゴロンと横になった。 畳の感触が気持ちいい。 外の世界の畳と違って自然な香りと自然らしさが滲み出る雑さがまた心地よい。
ここが俺の新しい部屋か・・・・。 楽しい生活を送れるといいな。
「そうだ、暇だからスペカでも作ってみようか」
そう言って、さっきもらったスペルカードの元を取り出す。
とりあえず最初はどんなの作ろうか・・・・・・
数分後────
駄目だ。 全然いいのが思い浮かばねぇ。 あまり厨二臭くなるのも嫌だし、かといって弱いのも作りたくないしなぁ。
とりあえず今度神奈子様達にどんなのか見本を見せてもらうか。
「はぁー、暇だ」
暇だけど、あまり体を動かしたくない。
なんか矛盾してるようにみえるけど、そう思ってしまうのは何故だろう? まぁ、心理学とかよく知らないから永遠に分からないだろうな。
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