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「で、今日は何の用だい?」
自己紹介も無事に終えると、霖之助さんは早苗に聞いた。
「私達は外の世界の服を買いにきただけです。 最近良い服入りました?」
「そう言われてもなぁ。 僕は外の住人では無いから良いか悪いかは分からないな。 二人でじっくりと見てくといいさ」
そう言いながら衣服の山を指指した。 あそこから探せという事か。
霖之助さんが指した場所はジャージからジーンズ、ワイシャツからワンピースなど幻想郷ではほとんど見かけないようなものばかりの衣服が山のようにある。 これだけあれば毎日私服で過ごせるな。
ただ、不満があるとすれば清潔感が無い事と、いつの時代だよとツッコミを入れたくなるデザインが多い事くらいだ。
まぁ、そんなことを幻想郷で愚痴っても面倒臭いだけだからあっさり妥協するが。
「新一さん、これ可愛くないですか?」
早苗がとり出したのは緑色の水玉模様のワンピース。 確かに可愛い。
「うん、可愛いと思うよ」
「ですよね! じゃあこれも買っちゃお!」
そう言って、自分の横に置く早苗。 ふと気付くと衣服の小山が出来ていた。 チョイスするスピード早っ!?
「俺もさっさと決めてこうか」
取り敢えず、個人的に好きなジーンズとジャージ、そしてジャケットなど羽織るものを数着と、後は下着などを適当に選んでいった。
気付くと俺の横にも衣服の小山が出来ていた。
これだけあればいいか。
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