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「暇だなぁ・・・・霖之助さん、ちょっと店内回っていい?」
「別に構わないよ」
早苗の買い物が終わるまで帰れない為、霖之助さんに許可をもらって店内を回る事にした。
外の世界の物でも俺がまだ生まれる前じゃないかと思う品にも興味がそそるが、やはり一番興味が沸くのは武器コーナーだ。
ナイフや銃など外の世界、少なくとも日本ではまずお目にかからない物が適当に棚に置かれてる。 本やゲームなどの話にあった物やらありそうな物が沢山あるから軽く見てるだけでも面白い。
「やっぱ外来人だけあってそこのコーナーは好きだね」
「外来人は皆ここを見るんですか?」
不意に声をかけられ質問した。
「そうだね。 特に男の子なんかは初めてくる時はここのコーナーを見て何か1つはよく買っていくね。 君も気に入ったものがあれば買っていったらどうだい? 安くしておくよ」
「どうしようかなー」
なるほど、確かに俺くらいの男ならゲームやファンタジー系の本は好きだからな、こういう物には憧れたりするんだろうな。 勿論俺も例外なくそうだ。
霖之助さんもあぁ言ってるし、何かカッコいいの買ってこうかな。 でも、銃はよく知らないしあまり興味も無いからナイフとか剣になりそうだ。
「ん~、これなんか結構綺麗でカッコいいじゃないか」
そう言って手に取ったのは一般的な大きさのナイフだ。 何故かこのナイフだけ輝いている気がする。 選択した理由はそれだけだ。
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