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自分でもよく分からないけど気に入ったナイフをマジマジと見てると、霖之助さんがいつのまにか顔を覗かせていた。
「君、けっこう良い商品見つけたね。 それは『スピアナイフ』って言ってね、力・・・・人間である君に合わせていうなら念や気の事だね。 とにかく、念を込めると、ナイフの長さが自由に変えれるんだよ」
「へぇー」
『スピアナイフ』っていうのか。 試しにやってみるか。 まだ買ってないけど・・・・。
「・・・・・せい!」
念や気を込めるという表現がよく分からないけど、俺なりのイメージで込める。 本当に込められているのか知らないけどね。
「おっ、早速使いこなせ始めてるね」
シュッと聞いてて気持ち良い音が鳴ると、ナイフが刀程度の長さになった。 初見でこれなら俺にぴったりの武器かもな。 よし、買おう!
「霖之助さん、これいくらですか?」
「どうしようか・・・・・幻想入り記念やさっき沢山買ってくれたから特別に1000円でいいよ」
「ありがとう」
驚きのプライスに感謝しながら霖之助さんに1000を渡す。 霖之助さん、本当に良い人だ。
「そういえば、そのナイフって最大何メートル伸びるんですか?」
サービスと言ってナイフを持って奥の方でごそごそしている霖之助さんにふと気付いた疑問をぶつけてみると、作業しながら返ってきた。
「多分、100メートルぐらいじゃないかな」
100メートル・・・・けっこう長いな。 長く伸びるとあれやりたくなるよね。
射殺せ、スピアナイフ!
とか
伸びる距離は100メートルや
とか言ってみたくなるよね。 本当に言っちゃうかもしれないけど・・・・。
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