香霖堂は外来人の溜まり場所

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「はい、これもサービスしておいたから受け取ってくれ」 「おぉ、こんなにサービスしてくれてありがとうございます」 霖之助さんから受け取ったのは腰に巻くホルダーだ。 スピアナイフは既にホルダーにきっちりと収まっている。 早速腰に巻いてみると綺麗に装着できた。 いいんじゃないかこれ。 「霖之助さん、これだけ下さい」 ホルダーを綺麗に装着してホクホクしてると、早苗が身長の4分の3ぐらいの衣服の山をカウンターに置いた。 霖之助さんは俺の時みたいに大雑把に数える事もなく苦笑いしていた。 「・・・・5000円でいいよ」 「ありがとうございます」 早苗は安い値段に感謝して5000円札を出した。 霖之助さんはまだ短時間しか会ってないけど、商売とコレクションが混ぜて営んでいるように見える。 早苗が買った物は殆ど女物だから値段も結構適当に付けたんだろうな。 「早苗、そんなに持って帰れるのか?」 「買い物モードの女性の力なめないで下さい」 そう言いながら俺と同じ布を霖之助さんから受け取り衣服の山を包んでいく。 これが女性の恐ろしい面か・・・・。 あ、包み終わった。 「じゃあ、帰りましょうか」 早苗がそう言った瞬間、カランとドアが開いた音が聞こえた。 そちらを振り向くと、早苗の巫女服の青と白の別バージョンで赤と白の服を着た黒髪の女の子が入ってきた。 やっぱり早苗と同様腋が露出している。 この人も早苗と同じ巫女だろうか?
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