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「お、おい! 選択ってどういう事だよ! それにお前は何者なんだ! 何で俺の名前を知っている!?」
とりあえず振り絞れるだけの勇気と力で今思っている事を吐き出した。
すると、奴は困った顔をする。
「そんな一気に質問されても困るわぁ。 私、口が1つしか無いんだもの」
「ふ、ふざけんな・・・・」
奴のふざけた態度に怒りを覚えるが、まだ恐怖が勝っているのか、大きな声が出せない。
「ふふふ、冗談よ。 一応現在答えられる質問だけ答えてあげるわ。 まず1つ目、選択するというのはこれから貴方の人生を変える選択肢の事。 2つ目は私の事ね。 私は八雲 紫。 詳細は先程の選択肢しだいで分かるわ。 最後の何で貴方の事を知っているかだったわね。 それは単純な理由、貴方をずっとマークしていたもの」
俺が勢いで言った3つの質問をスラスラと答えていく紫。 だが内容は理解しがたいものだった。
俺の人生を変える選択肢? 紫の正体は選択しだいで分かる? 俺をずっとマークしていた!?
余計に不気味さと謎が深まったばかりだ。
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