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やがて僕の翼をもいでいた奴らも、他の翼を持った連中を探し求めて消えて行った。 「翼を……、翼を取り戻さないと」 翼のなくなった僕は、突然沸き起こってきた言いようのない不安に身を震わせながら、痛む右足を引きずって失われた翼を取り戻すために翼のある奴らを求めて歩き出した。
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