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いつものように、弓を持つ父親に着いて行くだけの自分。
矢が足りなくなれば矢筒を差し出し、獲物を追う父親の邪魔にならないように息を潜める。
父親が自慢の矢を入り、獲物を仕留めればそれを籠に放り背負って着いて行く。ただそれだけの、何ら危険の無い、ただの少年の日常。
しかし彼は父親とはぐれてしまっのだ。
この森は父親に仕事が入らない限り、それこそ毎日のように狩りに来ていた。
だから多少の地理は分かるし、万が一の時はどうすればいいかも教え込まれている。
ただ問題だったのは、彼がまだあどけない、幼い少年だった事だ。
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