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白い腕は綺麗な筋肉がついていて、しなやかで、時々触る彼の腹筋や胸板は鋼のようで、私はもう彼しか見えない。 時々、彼の切れ長で大きな瞳が私を捉えると私の心臓は止まってしまいそうだった。 たったの5分くらいだったけれど、私にとっては長くもあり短くもある不思議な時間だった。 そして一曲終わって曲調が変わるのと同時に彼はピタリと踊るのを止めた。 え?と思って彼の顔を見上げると彼は私の腰をグイッと引き寄せて足早にフロアを横切って薄暗い扉の側まで私を連れ出した。 「え、どうしたの?」 私の声は喧騒に消えていく。 何か気に障る事でもしたんだろうか? 心臓が不安で押し潰されそうになる。 でも、その瞬間だった。
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