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彼の顔が私に近付いて来て、次の瞬間には唇が重なっていた。驚いて口を開きかけた私の口内に彼の舌が強引に入ってくる。
一体何がどうなっているんだろう。
それでもまともな感覚はどこかに吹き飛んでしまっている私はさほど抗うこともなく彼の熱い舌を受け入れる。
先程までうっとりと見ていた彼の腕の中に閉じ込められて激しくキスを求められて、彼のどこにこんな情熱があるんだろうなんて痺れる頭の隅でぼんやりと考えていた私はせり上がってくる息苦しさに反射的に顔を逸らして大きく息を吸い込んだ。
彼はそんな私を離すことなく、息を吸い込んだ私の耳元に囁いた。
「責任取れよ。」
彼の瞳は元々大きくて切れ長で、間近で見るその物凄い目力と更に一段と増した色気に私は怖気づいた。
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