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むしろ、一瞬でも交流出来たのが奇跡なんだ。 もう会う事だってない。 だから、夢だったんだと思って忘れようとしたのにやはり彼を忘れる事は出来なかった。 一ヶ月後、また適当な理由で美容室の定休日夕方に呼び出された私はしう姉ちゃんに髪を綺麗に巻かれて化粧を施されて、濃蒼色の膝丈のサテンドレスを着せられてカメラマンの前に立たされていた。 「前とは別の無料配布の情報誌のトップにミウの写真を載せたいんだって。」 学習しない私はまたしう姉ちゃんの思惑にまんまと引っかかり、完全に着せ替え人形の扱いだ。 今回の冊子は以前にしう姉ちゃん自身も表紙を飾った事があるらしい。
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