458人が本棚に入れています
本棚に追加
「気を付けろよ…慌てず無謀な運転はするなよ。何かあったら電話しろ。何もなくても着いたら連絡しろ。」
お父さんの心配そうな声を聞き流したしう姉ちゃんは、元気にエンジンを掛けていそいそと走り出した。
「さぁ、楽しい二人暮らしの始まりだよ~」
ウキウキのしう姉ちゃんはご機嫌でアクセルを踏み込む。
「あ、安全運転でお願いします。」
「何よ、ミウまで失礼な!」
頬をぷぅ~っと膨らましたしう姉ちゃんが私を睨む。
「前を向いて!」
私の上擦った声を聞いても全く動じずマイペースを崩さず鼻唄を歌うしう姉ちゃん。
最初のコメントを投稿しよう!