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「今日は何か美味しい物でも食べに行こうか。」 ご機嫌で車の運転をするしう姉ちゃんを横目に私は時々悲鳴を飲み込みながら頷いた。 「今までシェアしていた友達とは全部別々だったけど、ミウとは当番制にしようと思うけど良いよね?」 「うん、勿論。私は優遇されているから出来るだけの事はするよ。」 家賃は折半で私の分は両親が出してくれる事になっている。食費と公共料金は半分自分で出すけれど、バイトをしているから充分優雅な生活を送れる私としては忙しいしう姉ちゃんの分まで夕飯位は作ろうと思っていた。 「ミウはお料理出来るからラッキー。」 しう姉ちゃんは浮かれた声で言う。姉ちゃんは家事能力だけは完全に欠如していて、実家にいた時も危ないからとキッチンには近寄らせて貰えなかった。 「バイトがある日は帰るのが遅いけど。」
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