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2人の間に沈黙が流れる。
その為、普通に会話をしていれば聞こえない、ある音に気が付いた。
――――カツカツカツ
「……足音?」
「こんな所に……どんな奴だ?」
初めにシークがその音に気付き、後ろを振り返る。楽しげな表情からうって変わって、緊張が漏れだしている。
続いて、シークが振り返ったことで気付いたジオが振り返る。
そして、右に提げた剣に手を乗せ、いつでも抜ける体勢になる。
「おや?誰かいるみたいだねぇ」
「片方は成人のようだな」
「ね、年齢はぼ、僕と同じくらいですかね?」
現れたのはシークたちの後に遺跡に入った、3人組だった。
そして、ジオは3人の顔に見覚えがあった。
「シーク、何があっても対応出来るようにしておけ」
3人組に聞こえないように、静かに小さく話し掛ける。
「? 何でだよ」
それに対して、シークは小さく聞き返しながらも剣に手を置き、抜剣の構えを取る。
ジオはそれを確認すると、シークの問いに答えず3人組に問いかける。
「第一級賞金首、赤髪の炎騎 ニズ=ミルナ、第二級賞金首、漆黒の鬼神 サーツ=ファイス、第二級賞金首、竜童の歌子 ピート=ニーチェル……で、合っているか?」
聞いてみてはいるが、既に確信しているため気を抜くようなことはしない。
シークはジオの言葉を聞き、警戒を強める。しかし、まだ子供であることに変わりはなく、不安のせいで身体が強張ってしまっている。
「こんな子供に知られてるなんて、アタシらも有名になったモンだねぇ」
彼女が発したその回答は直接的な答えではない。
けれども、それは遠回しの肯定。
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