籠ノ鳥

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私は籠の中の鳥 与えられた巣の中 人間(ひと)の玩具として 生きている 籠から見る青い世界(そら) 興味があった この空を飛びたい 向こうを見たい そう思い(ねがい)始めた 私は飛ぶことを 許されない者 決められた運命(さだめ)に従うだけ 自由は許されない 人間を悲しませるだけだから 玩具として生きる それだけだから 私の生きる価値 生きる運命 私は籠ノ鳥 私の友達は 同じ籠の中 同じ事を思い 話があった だけど 時間(とき)は過ぎ 友達は籠だけになった 私は 独りぼっち 自由になりたい この籠から出たい 思いはしだいに 強くなって 玩具になりたくない 空を飛びたい 私は独りぼっちの鳥 一人になりたくない 籠にいたくない たとえ人間を 悲しませたとしても この運命に逆らって 自分の力で生きたい 私は一人で 私は孤独で 運命に逆らい 籠をぬけた 空を飛んだ もう… 籠ノ中ノ鳥には ならないの…
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