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白い部屋に置いていかれた赤子は泣きます。
わぁわぁわぁ。
慌てて乳母がやってきます。
カランコロン玩具を鳴らしても、乳をあげても泣き止みません。
どうしたものかと悩んだ乳母は部屋から連れ出して夜空の下赤子を抱き上げて星を見せました。
あれがあなたのお母さん。あれがあなたのお父さんよ。
赤子は泣き止みました。
相変わらず星はてらてら光っております。
乳母はこの赤子の運命を憐れに思い人知れずしくしく泣いたといいます。
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