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軽くため息をついて、校長の前の席に腰かけた。私のとなりには、3年2組の担任がげっそりとした顔でいる。
「今回のことは……我々に大きな責任がある。なぜだかわかるか?」
重たい口を開いた、校長の問いかけ。答えは私にもわかっている。
「田中先生、なぜだ?」
校長は私を鋭い目で見つめた。
「……事件が校内で起こったことだからです。それに、生徒の心に耳を傾けることが……教師の……」
私はこの責任をどう負えばいいのだろう。私の将来は……もうないのか。せっかく安定した職に就けたのに、二人の生徒のせいで、私の将来はめちゃくちゃだ、と涙がみるみる溢れ出た。
「泣くんじゃない。もう遅いのだ」
私はうつむき、泣いていた。隣に座る鎧塚先生の、固く握られた拳が目に入る。この人も同じ気持ちなのだろう。
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