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…普通に働く訳では無い。
何故かそう思った。
黒田は白山を見てそう考えた、この男の強さを考えると、普通に社会人として働いて身につくモノとは到底考えられない。
例え子供の頃から、と、考えてもやはり恐らく無理だろう。
となればこの白山魅導という男は、恐らく戦うという一点のみで生きて来たのではないだろうか。
「ま、暇だし…いいよ、付き合うぜ」
黒田は白山に頷く。
「よし、それじゃあ行くか…」
―――二時間後
白山と共に訪れたのは市内の総合運動場だった。
「ここで何をするんだ?」
「待つ。」
そう答えて白山は腕を組んで目を閉じる。
「待つ?何を?」
「最近ここらに出るんだよ…」
「出る…幽霊か何かかよ…」
黒田の反応を鼻で笑うと、白山はあっさり否定した。
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