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なるほど一理ある。
白山の話を聞きながら黒田は納得して頷く、理解したかと言うと完全に、という訳では無く感覚的にだが。
「ふむ…半分くらい納得…か、じゃあ聞くが、お前はお前という相手に限定して襲ってくる奴と無差別に襲ってくる奴…どっちがやりにくい?」
「無差別…かな、いつ来るのか分からないし…」
そこまで言って、黒田は気付いた。
それは攻めるという事にも当てはまるのではないか…と。
それを察したかの様に白山は黒田の表情を見てニヤリと笑った。
「ま、そういう事だ」
白山は2個目のオニギリを食べ終えて烏龍茶を飲みながら立ち上がった。
「さて、今日はここまでにするか…俺はちょっと用があってな」
「用事があるんなら仕方ないか…じゃあまた今度挑戦させてもらうよ」
黒田も立ち上がる。
それを見た白山は少し考えた様な顔をしてから話を切り出した。
「…お前も来るか?」
「へ?」
「いや、ちょっとしたお金稼ぎだ、旅をするにも先立つモノが必要だからな。」
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