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「ありがとうございます」
「いえいえ」
先輩なのかな?
すごく大人ぽいし
「一緒に行きます?」
その彼女は俺に言った
「え?」
俺は急なことに驚いてしまった
「二人とも同じ高校に
行きますし
また迷うかもしれないですよ
まだ学校まで距離ありますから」
確かに……
迷いそうだ
「はい」
俺たちは歩き出した
沈黙が続いた
俺はすごく緊張していた
「1年生ですよね?」
「え……あっ
はい」
「やっぱり…道迷ってたから
そう思ってたんです
私も1年生です」
1年生!?
同い年なのか…
「じゃあ…
敬語じゃなくてもいい?」
彼女はそう聞いた
「はい!」
「フフ……
はいって敬語になってるよ」
「ハハ
そうだよね」
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