日常 その2

4/6
前へ
/16ページ
次へ
と思いながらも、俺は涼汰のいるコートの中に入った…仕方なく。 「梓ぁ…遅いわぁ。待ちくたびれてもうた!」 涼汰は、そわそわしながら言う。 そんなにバレーがしたいのか? そしたらバレー部に入れよ! なーんて言っても、どうせ彼奴はめんどいねんって言うんだろうな…。 「梓ぁ~!」 と言いながら、俺の肩をつつく。 「何だよ、気持ち悪い。」 「気も悪い言うなやぁ~。悲しいやんけ!」 「だから、何だよ!用件を言え!」 「あっ!そやそや。もう始まるで?」 「はぁっ?何が。」 そう言った涼汰は、相手のコートを指さす。 今まさに、サーブを打とうとしてる所だった…。 「おい…もっと早く言え!」 「言うたやんけ。」 あー、もう! お前は楽だろうけど、こっちはミスると大変なんだよ! 皆の目が…。 いや…別に気にしなくても良いんだけどさ。 なんか…気になるじゃん?
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加