日常 プロローグ

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いつも通りの日常。 いつも通りの学校。 いつも通りの教室。 そう…いつも通りのハズ…なのに…。 「何で毎回毎回、当たり前のように、俺の教室に来てんだよ、お前等!」 この声にクラスの皆が一斉に黙る。それを打ち破ったのが、幼なじみの梨花だ。 「えー、良いじゃん、ちょっとくらい。」 「お前等のちょっとは当てにならないんだよ。」 「「えー。」」 こっちの方がえーだわ。 「ええやないか。減るもんやあらへんし。」 「お前等が居ると、俺の価値観が下がるんだよ。」 「平気平気。あたしらが居ても居なくても、梓の価値観は0だから。」 「どういう意味だ!」 皆が一斉に笑い出す。 もう嫌だ…こんなの。 何で俺ばかりがこんな目に…。トホホ…。 「せっ…先輩。大丈夫ですか?」 声をかけてくれたのは、俺の後輩の明奈だ。 「明奈、もう慣れたから平気だ。」 明奈は少しおどおどしながらも、ほっとした顔をしていた。 と言うか、毎日のように、こいつらと連んでたら慣れるよな普通…。 と言うか…慣れてる自分が怖い。
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