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「とにかく、だ…高橋は首を突っ込まないように」
そう言って私の頭に手ををぽんぽんと軽くのせる。
「だめ…?」
「だめだ」
「絶対?」
「絶対。」
気になるんだよなあ、こういうこと言われちゃうと…
「松本先生鬼畜先生」
「鬼畜先生って、なんだよっ」
鬼畜先生は笑い出す…あ、松本先生は笑い出す
「生徒を守ることが、先生の役目なんだよ」
「へー」
なんか、先生と生徒っていう関係を聞くと…辛くなる。
どうにも出来ない関係なんだなあなんてな。
「関わるなよ?」
「はーい…」
なんか、落ち込む
「ほら、今日の午後は始業式だぞー…三時間のチャイムが鳴る。早く教室に戻りなさい」
「はーい」
私はとぼとぼと教室に戻る
なんだかなあ…この切り替えの速さが無駄に痛むわ
先生かあ…
「あ、高橋!」
「はい?」
先生に呼ばれたから振り返ると、先生がなにかをポーンと投げてきた
「おっと」
両手でキャッチし、手のひらを開けると…チョコだった
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