男装腐女子ちゃんのBL事情

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「あ、あの屋台行こうぜ!作ってるやつ俺様ナルシストっぽくね?」 俺が指をさしたのはショートウルフカットのイケメソがたこ焼きを作っている屋台。俺様オーラが全開だ。 そして人が滅茶苦茶並んでいるからきっとおいしいんだろう。 未だにメソメソと泣いている真似をしている兄貴の腕を引っ張ってその屋台の列へと並んだ。 …あれ? 俺と兄貴以外に並んでる奴…みんなこの学校の生徒じゃね…? 文化祭なので殆どの奴が衣装だが靴がみんな一緒のローファーだ。 不思議に思っていると新たに後ろに並んできた2人の生徒がキャー!と黄色い声をあげた。 黄色い声を… 黄色い…声… …黄色い声? 慌てて後ろを見る。 目に映ったのはイケメンの男子生徒。 イケメン。だが、2人とも背が小さくて目が大きくてどちらかというと可愛い顔をしている。 しかし体格は男なのであんな高い声がこの2人から出たとは思えない。 と、思った矢先、 「きゃー!たこ焼き焼いてる姿も素敵ーっ!」 「抱かれたぁいっ」 「ハッピ着ても男前ー!」 キャアキャアとやはり黄色い声で女の子のような事を言う生徒達。 な、なんだこれはなんなんだ。 頭が可笑しくなったのかキャアキャア言う男子生徒達がチワワにも見えてきた。 これぞリアルチワワ…!恐るべし!! 本物の女子よりも可愛いらしく、まるで子犬の様に守ってくだちゃいオーラが放たれている! 負けねぇ! 俺は負けねぇぞ!! ウオラアアアア!!!!
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