おまけの金曜26:00

18/19
前へ
/232ページ
次へ
にっこりと美しく弧を描く口角は、俺の指に摘まれた目前のチョコレートを見てたちまち下を向く。 「はい、どうぞ」 「えっと…」 悪あがきのように差し出された小さな手は振り切り、ようやく微かに開いた唇にそっとチョコレートを口づけてから、それを俺の口に放り込んだ。 ポカンと見上げる真っ赤な顔。 クスリと思わず息を漏らしてから、隙だらけの唇に勢いよく奪う。
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2223人が本棚に入れています
本棚に追加