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僕がビビって立ち止まっているとするりと腕に絡ませてくる桜井。
「会長さん、わいらはこっちに行こーや」
グイグイッと引かれて晴明達とは逆の方向に進んでいく。
桜井がいるからよかった…
中山はちょっと…
失礼だと思うけど、頼りないもんね
うん、よかったよかった
「にしてもその不審者は何が目的なんやろうか…」
「男子校に侵入してくるなんて可笑しいな」
「(はっ!もしかしてうちの会長さんの噂を聞いた輩が…!?あかん!会長さんはわいが守らんと!)」
何やらぶつぶつ言い始めた桜井。
独り言激しい…
桜井も怖いかも
―――
―――――
―――――――
え?
えっ?
待って、ちょっと待って
「桜井?何処にいる?」
もしかして…
もしかしなくても…はぐれた…?
嘘っ
だって後ろついてきてるって…
「……どうしよう、どうしよう…」
一人ぼっちは寂しいよ…
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