二章

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当たり前やんけ。 まぁ稔麿にやったら教えてやらんでもないけど…。 「あ、この金平糖美味しいね」 まっったく、興味あらへんらしいわ。 てか、なんで私の金平糖食べとるんやっ!? 「返してや!」 「いいじゃない」 「あかん。私が貰ったから私のもんや」 「輝生ちゃんのものは僕のもの」 「何処のガキ大将や!」 あーあ…五つも食べられた…。 私は少し軽くなった金平糖の袋を見ながら、恨めしげに稔麿の着物を引っ張った。 「また買ってあげるから」 「うー…」 「はっ!金平糖ごときで!」 鼻で笑う晋作。 ……そんなん言っとってええんか?こいつ。 「…今日金平糖の夢見とったくせに!!」 「なっ!?」 私が勝ち誇ったように晋作を見ると、晋作は耳真っ赤にしとる。 ふん、ざまぁみろっ!
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