二章

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「み、見てねぇよ!」 「いんや、私寝言聞いたもん。稔麿に金平糖とられて怒っとったやろ!」 「え、晋作ったらお子ちゃまだなぁ」 「ちげぇっつってんだろ!」 とか言いながらよけい耳真っ赤になっとるし。 晋作は恥ずかしい時、顔赤くなるんじゃなくて耳が赤くなるんやなぁ…。 「餓鬼」 「お前の方が餓鬼だろぉぉ!?」 「五月蝿いねん。金平糖あげるから黙りなさいっ」 「いらねぇし!」 ほんまは金平糖大好きなんちゃうの? 夢にまで出てくる程やもんなぁ…。 なんて思いながらニヤニヤ笑う私に、晋作は歯を食い縛りながら叫ぶ。 「いつか殺してやる!」 恐っ!めっちゃ殺気だってるし! 「こら!晋作、輝生ちゃんにそんなこと言っちゃダメでしょ?」 「そうだぞ、晋作。いずれは桂になるのだからな!なーんてな!」 「桂もかよ!?うざいの一人増えたぁ!!」
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