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この物語は私(桜)がどのように生き、どのように死に、どのように幸せになったかのお話。
初めてあの人に会ったのは去年の春。桜が満開で私は桜を見にいったの。そしたら1人の男の子が来たの。私は目が会った瞬間心臓がドクっと跳ねた。
するとね男の子が『僕は、東雲 律。君は?』
って聞いてきたから驚いちゃった。
『わ、私は、桜井 桜…です。』
思わずこたえちゃったの。でも、
『すごい!桜が2つも入ってる!僕も桜すきなんだ。桜ちゃんよろしくね』
私は初めて名前を誉められた。
それから2人はいつも一緒にいた。
一緒に笑って一緒に泣いて一緒怒ってたまにケンカして口も聞かなかったけどすぐ仲直りして毎日毎日が幸せだった。
控えめな私には初めての男友達だったからとっても嬉しかった。
こんな時間を過ごすのが当たり前だった。
あの事故があるまでは…。
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