始まりの終わり

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それから以前のように毎日楽しく暮らした。 律にしか見えない私…少し寂しいけど平気だった。 でも私は、わかっていた。そろそろあの世に帰らなくてはいけない事を…ずっとこの世界にいられない事を… 『桜ちゃん。そんなに暗い顔してどうしたの?』 『律、あのねもうすぐお別れの時がくるかもしれない』 『!…やだ…』 『私もやだ、でも仕方ないことだから…だから私がやり残した事を一緒に探してくれない?』 『桜ちゃんがやり残した事?』 『そぅ、自分でもわからないの』 『うん…(泣)わかった…』 私はなんとなく心のどこかでわかっていたやり残した事を…
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