0人が本棚に入れています
本棚に追加
『ハァ…ハァ…。神様もう少しだけまってください。私にもう少しだけ時間をください。ハァ…』
私は体が痛く息がくるしくて多分体がきえそうなのだ。
律は学校であと、30分ぐらいしないと帰ってこない。いつもなら学校について行くがつらくて行けなかった。
ガチャ
『桜ちゃん!ただいまー』
『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…り…つ…おかえ…り』
『桜ちゃん!どうしたの!?』
『りつ…もうそろそろお別れだよ…体が重くて動かないの…』
『桜ちゃんしっかりしてよ!お別れなんて言わないで!』
律は私の顔に涙を垂らしながら泣いた。私が死んで泣いた以上の涙を垂らし泣いた。
『り…つ…。私わかったよ。やり残した事。それはね…』
『桜ちゃんしっかりしてよ!お願い消えないで!桜ちゃん!』
『律、泣かないで…私まで涙でてきちゃったよ…。あのね私あの日、桜の木のしたで律に会えて本当に良かった…生きて良かったって思えた…律に教えてもらった事だってたくさんあるのに…』
『桜ちゃん…(泣)』
私は最後の力を振り絞って言った。
『私がやり残した事は…』
最初のコメントを投稿しよう!