始まりの終わり

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『ハァ…ハァ…。神様もう少しだけまってください。私にもう少しだけ時間をください。ハァ…』 私は体が痛く息がくるしくて多分体がきえそうなのだ。 律は学校であと、30分ぐらいしないと帰ってこない。いつもなら学校について行くがつらくて行けなかった。 ガチャ 『桜ちゃん!ただいまー』 『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…り…つ…おかえ…り』 『桜ちゃん!どうしたの!?』 『りつ…もうそろそろお別れだよ…体が重くて動かないの…』 『桜ちゃんしっかりしてよ!お別れなんて言わないで!』 律は私の顔に涙を垂らしながら泣いた。私が死んで泣いた以上の涙を垂らし泣いた。 『り…つ…。私わかったよ。やり残した事。それはね…』 『桜ちゃんしっかりしてよ!お願い消えないで!桜ちゃん!』 『律、泣かないで…私まで涙でてきちゃったよ…。あのね私あの日、桜の木のしたで律に会えて本当に良かった…生きて良かったって思えた…律に教えてもらった事だってたくさんあるのに…』 『桜ちゃん…(泣)』 私は最後の力を振り絞って言った。 『私がやり残した事は…』
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