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「アマター!!ご飯たべましょー!!」
「あーい」
ヨチヨチとまた歩き、家族と共に離乳食をモグモグと食べる。
「アマタ、うまいか?」
「うまうま。」
「そうかそうか!!きちんと食べて元気に育てよ、アマタ。」
「んむ。」
グリグリと頭を撫でる父に俺はコクリと頷き、口を動かす。そういえばオヤジもこうやってよく頭を撫でてくれたな。
「…んむ…」
ちょっとしんみりしてしまう。
忘れることはないだろうけど、悲しくならないようになる日がいつかくるといいな、と思って窓の綺麗な空を見る。
自然と笑みがこぼれた。
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